へし切のお気に入りの歌一覧
富鴨
少年の高き声音は澄みにけり濁る心に溶ける涙は
18
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紹益
今生で これが最後の 恋だから 心置きなく 心のままに
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詠み人知らず
優しさも忘れてしまう認知症人のかわりて寂しく老いゆ
4
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恣翁
肩を抱き 窓硝子透かし 夜を知らぬ賑はふ街を 君と見遣れり
14
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ふきのとう
子どもらの輝く瞳に会いたくてサンタとともに夢を届けよう
11
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律
降りそそぐ幾千の雪にひとつずつ贈れたらいい、いのちの歌を
5
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浅草大将
長き夜を泣かであかしの朝ぼらけ舟出も一人きりの中なる
9
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浅草大将
よしまつと都の城にこもるともきっとせむにぞ通ふ思ひは
7
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和竹
朔旦の闇に浮かんで柚子灯る明日より充ちる光の気配に
5
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水中あやめ
一人ゆくこの浮舟を明らけく照らす月ぞと君を頼みに
11
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赤石仙人
雪溶けて小さく赤い木瓜の花寒さにめげず氣丈に咲ける
7
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たんぽぽすずめ。
水の面を乱した日さへ抱き留めて櫂ひたこぎし永き旅なり
18
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只野ハル
ゼロ葬の煙と灰になりて後我の原子は何を造れる
8
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小幸
「抱きたい」と君からメール高鳴って朝から仕事身が入らない
13
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小幸
君のこと知ってるようで知らなくて 好きな意味の答えも浮かばず
12
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詠み人知らず
疲弊した月と太陽復活す神秘の力に祈りを捧げる
10
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灰色猫
ひとしずく 涸れたプールに涙する 君とはしゃいだ海にしたくて
22
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秋日好
大根を煮込んでおでんの夢をみる十年前はできなかったよ
10
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桜園
木でできしコカリナふけば耳奥に澄んだ音色がとびこんでくる
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ながさき
朝晩の スイッチ入れる 作業こそ 宇宙に向けた 祈りの発露
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