半格斎のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
重なりて朽つるを待つか山茶花の日に日に土の色となりゆく
68
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山桃
雀ばら合戦しける夕茜むかし他界のありといはなくに
8
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たんぽぽすずめ。
殻つきの落花生には子の如くワーイと叫ぶインコかわいや
18
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みなみぐち
たった今嘘ついてきた唇に謝るように天然水飲む
23
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詠み人知らず
荒海の風にまぎれし露の夢霧に影させわがあだし野の
14
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沙羅
溶けかけたわたしの胸を吹き抜けるソーダ色の風夏の贈り物
17
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加祢
世に出でば露の命を全うす数多の珠のかがよひを見む
25
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島祝
忘らるる身とな思ひそ梓弓ひかるる身こそ今かへり来め
17
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浅草大将
秋風に萩の上葉のあさ露もかがよひ散らふ野路のたま川
13
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島祝
この花のにほふがごとき軽き音に舞ふ少女らの長くもあらなむ
19
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きりあ
雛菊野心のままに駆け出せば風はいつしか秋風となり
16
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水島寒月
ゆく夏かひと日の生の極みとて蝉は鳴きおり樹の揺れるまで
5
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水島寒月
夕立の去りにし宵の叢草に秋来るらしこほろぎを聞く
1
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三沢左右
年老いたる男を歌ひし若者は今はいづこの川面を見やる
13
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三沢左右
明々としるべの月は色を変へ面照らさるる常世の灯かな
16
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三沢左右
五線譜に乗ることできぬ半音はティアドロップのフラットを添え
24
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山桃
うわのそらけふも熱けれ火花ちる金床雲に鍛冶の神来も
13
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彷徨子
ゆふさりてやをら吹きにし巽風ぬるき澱みのはつと散りたり
4
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彷徨子
米を炊き烏賊煮つけたり己がため独り好める味に調へむ
6
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浅草大将
さざ浪の志賀の淡海に秋立ちて日々勝りゆくひえの山風
18
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