詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
風呂の湯にまつ毛が抜けて浮かび居りその日の事をいまだ忘れじ
10
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石川順一
キッチンで対峙するのは寒の水水涸れ川の鳥羽を想起す
19
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滝川昌之
二軒目のバーに忘れたストールを取りに行こうか買うが安いか
19
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滝川昌之
受験日が近づく重圧肌が荒れ春を夢見て親は寄り添う
23
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秋日好
「その代わり林檎の形の飾り物ふたつでいいや」と君は笑った
18
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詠み人知らず
浜岡の原発多くの懸念あり 彼の地に激震なきぞ祈らむ
9
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詠み人知らず
憂きことを思ひつらねて浮かぬ夜は賜りし文読み返したり
16
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へし切
荒野にも季節が廻れば花は咲く雨の日もあり晴れの日もあり
21
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へし切
世の中に常なるものの無かりけり 原発 国防 安全神話
23
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吉野 鮎
隙あらば膨らみてゆくかなしさを抱きしあなたの春色のうた
20
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林林
蓋付きの衣装ケースの二段目にふわり毛糸の服と帽子と
16
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林林
大根の皮キャベツの軸ぽりぽりと口寂しさにゆっくりと噛む
11
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林林
うたのわに帰り来る友出迎えるやっぱりみんないてくれなくちゃ
24
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石川順一
団栗の葉を落とす木は冬の日に棒一本の心細さを
13
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滝川昌之
東京で積もりはしない初雪よ舞っているだけ待っているだけ
18
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詠み人知らず
幽霊もお国柄出て外国のそれは滅茶苦茶我が強いらし
10
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秋日好
積み置かれ読まれもせずに他の本のブック・エンドになってる私
16
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へし切
こごり立つ土をもたげた霜柱 踏まず能わず 年甲斐もなく
20
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吉野 鮎
窓ちかき壁に倚る君横顏の寂しき翳り吾裡に點す火
12
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吉野 鮎
君が影月のめぐりのいく重ね曵き舟夜霧にしまかれてゆく
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