へし切のお気に入りの歌一覧
恣翁
西日射す庇に 夏の忘れ物 錆びし風鈴 寒々と在り
28
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浅草大将
愛しるといふなら流せひと殺すときにもせめて涙ひとすぢ
9
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詠み人知らず
吾の肩を君の小さな手が叩く 仕合せすぎて とろけた記憶
12
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ベイジー
満ちる月 きみにわたしは見えますか? そばに輝く星になれたら
7
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只野ハル
また今日も代わり映えせぬ一日に昨日と同じ自分が沈む
21
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詠み人知らず
冬陽さす窓にうたた寝する母の膝に食べ掛けみかんが残る
23
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すばる
何一つ解決出来ず朝が来て誰も食べないフレンチトースト
21
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紹益
復讐が 復讐を呼ぶ 殺し合い 果てるともなく 明日も続くか
18
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秋日好
バクの糞洗って出てきたパパイヤの種を蒔いてと依頼を受けて
12
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秋日好
暗くてもグラサン顔から外せない転ぶこともありますあたし
10
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秋日好
同温度決めてはいても節分後突然動く植物の芽
8
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秋日好
片恋をどれだけ待てばいいのかと問われて大河黙して流る
12
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悠々
アッラーの、神の怒りを、ふところに うけて微笑む、やほよろづの神
13
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悠々
春の雪、とは名ばかりに ふりしきる バスを待つ空、うすきしあはせ
13
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悠々
憂きことも、うれしきことも春の雪 淡き真綿に、つつみてふりぬ
19
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月虹
氷点下二度の最低予想気温君を丸ごと温めたくて
34
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月虹
歌の和が広がる波打ち際に在りその煌めきの美しきこと
63
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月虹
絆とは数多奇跡の塗りあわせ夜の向こうへ掛かる月虹
27
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ふきのとう
春の日に梅の蕾はふくらみて紅色の開花待ちおり
10
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つやはき
天の原ふりさけ見ては時所違えど君と月を愛でたり
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