へし切のお気に入りの歌一覧
たんぽぽすずめ。
言の葉にならない日々を吐き出してただ泣きじゃくる日が在って良い
20
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紹益
このバスで 最早君とは 会えなくて 涙で滲む 車窓風景
19
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ふきのとう
乱暴な男子の前に身構えて己を守る世情のかなし
7
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ふきのとう
いずこからか弱き声の聞こえくる子猫の哀れこの寒空に
17
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詠み人知らず
あなたには私の心はわからない君の肩先ゆれる揚羽蝶
14
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風花
去り際を燃え尽くさんと惜しむ陽よ 溢れた色を山に垂らして
10
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風花
青白赤稜線に沿う色の妙 サンドアートの夕日の沈む
9
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富鴨
鮮やかに飛び散る深紅濃く匂ひ都会の夜に紛れ消へゆく
9
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月虹
星は生まれ星は消えゆく青空の向こう側にも見えぬ生命
27
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月虹
いきいきと心弾ける朝のある交わす言葉の緩む体温
27
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悠々
犬乘せて、ベビーカー押す老い人の 影すこし伸ぶ、春遠からじ
18
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詠み人知らず
分かってる短所を他人に指摘され 余計いけずをしたくなるのよ
12
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詠み人知らず
のんびりと平和が似合う街の朝 どのくらい苦が混ざっているか
13
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秋日好
つらそうで「私のことはほっといて」言うと機嫌をよっぽど損ねた
8
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秋日好
つくしの子母とも姉とも知らずして都の春にそっと顔だす
8
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秋日好
霰から牡丹雪へと変わったの 心を包む春の淡雪
12
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三窟
これやこのゆくもかへるもわかれてはともからもらうおおさかのせき
3
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夢士
をりをりの野の花集め歌詠まむ春のおとずれ色に出にけり
16
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芳立
うらみもて報ゆまじとて御仏の教へは聞けどやまぬ心は
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詠伝
この冬に一度も折れず伸び続ける氷柱は他のどれよりも澄み
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