詠伝のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
忘れると経験的に知りながら凍る水たまりを踏み砕く
2
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詠み人知らず
毀れやすき卵のやうな思ひあり胸に抱きて闇夜を歩く
6
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詠み人知らず
澄んだ眼と我を評する人ありて半信半疑で鏡見なほす
4
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詠み人知らず
ショコラいろのきみのくるまにのせられて黄金郷に拉致されまほし
3
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詠み人知らず
君恋ふとあくがれいづるわが魂灯火管制の街をさまよふ
4
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海月琉珠
何遍もF5のキーを押したって彼は来ません もう会えません
5
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詠み人知らず
主夫湿疹勤勉の指いたはりて手袋をはめ皿を洗ひぬ
4
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ほの香
それぞれに悲喜の在り処は違へども波長合わせて想ひ寄り添ふ
12
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みなま
誰が為の治療だったか誰が為の入院だったか 薬袋を折る
10
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詠み人知らず
滑川越すとき君のふくらはぎの透き通る白さ網膜に残る
2
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詠み人知らず
眼を閉ぢてそつとあなたにふれてゐるブラインドタッチの戀はかなしく
1
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詠み人知らず
リップグロス塗らぬ唇想ひつつ冬のオリオン西に傾く
2
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詠み人知らず
同じ瞬間二か所に存在するに似てふたりのひとを愛する難し
3
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たえなかすず
寝覚月、抱き合うために逢うという三十なかばのひとの選択
2
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たえなかすず
くちびるがひらく手前でもうわかる会わない、雨だね、愛していない
4
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詠み人知らず
はるかなる北国のひとを想ひつつ紙の薄きに大根を切る
5
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詠み人知らず
断末魔の悶えとともに機関止まるひとつの家電の終焉かなしも
3
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結美
君に会うとわかってる日は うしろ髪引かれないよう シニヨンを結う
10
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午
このしろいおやゆびに似た影ひとつ抗癌剤は小人になれない
4
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いちにのパッパ
赤ちゃんと三歳がいて六歳はママの隣で寝る権ゆずる
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