灰色猫のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
薄雪の落ち葉まばらに秋残し思いを馳せる豪雪地帯
14
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千映
平凡な日々の暮らしに打たれしはカンフル剤の如き君かな
11
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詠み人知らず
休日は夢か現か幻かアイスのやうに溶けてしまつた
18
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詠み人知らず
默々と食べる夫婦の食卓に番茶の湯氣が靜かに搖れる
10
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桐生賄
目覚めれば 辺り一面 雪景色 大人総出で 雪掻きの朝
21
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千映
雪の中 都大路を懸命に走る娘に傘も応援
15
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石川順一
あたたかし車で行けば停められず木々の影だけ目立つ道かな
16
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沙久
天秤が揺れる「いいな」と言いながら 天に任すか恋の着地点
23
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沙久
故郷から遅く届いた年賀状 「君の幸せ願っているよ」
13
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沙久
寒空も悲鳴を上げた事故現場 もろともひしゃげた「法令遵守」
10
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沙久
一年を経てなお残る「罪悪感」 生きている君よどうか責めないで
16
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絮谷新
携帯のふいに切れては耳当つる沈黙深し断続音は
26
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恣翁
左義長の煙を標に 何処にか 正月様の還りゆくらむ
21
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麻
時知らぬ宿かとぞ思ふひぐらしのそら音ひと声鳴きわたりけり
27
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秋日好
薄氷の下の金魚はいつもより寄り添い沈んで囁いている
27
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秋日好
花は咲くあるがままにそのままに君の色香はさぞや麗し
19
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まあさ
母逝きし齢となりぬ朝の空雲の切れ間に清し青あり
28
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秋日好
皆が皆、いろんな括りでマイノリティ正解なしと知っている国
20
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inosann
「どうしたの」の連呼を背にして皿洗う風邪こじらせてる妻のためなり
24
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麻
み吉野のさとに降りしく白雪のつもる想ひぞ深くなりゆく
24
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