恣翁のお気に入りの歌一覧
藍鼠
いつしか月 ビルの飾りとなり星を喪くして街の灯りに埋もれ
3
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赤橙黄緑
花束を抱えて職場去るきみの背を押すように風が吹く夜
6
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Kantの娘
君無くも病の人は並び居て良い医者でしたと過去の話に
2
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たんぽぽすずめ。
ほつれたるザイルの端を火であぶり直す友との深まる絆
6
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ほたる
「生まれ変わってくるよ・・」と我を慰める人の善意を拒んだあの日
6
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垂々
英霊に頭を垂れる固蕾 春の嵐に身動ぎもせず
7
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腕鷹
浪人を決めた僕見て「頑張って!」あなたは先へ行くんだろうね。
4
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やねうらねこ
いたづらな光を帯ぶるきみの目に幼のやうにわれは映ろふ
3
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やねうらねこ
きみの呼ぶ声はいつしかとほざかりみづのおもてに輪を広げゆく
7
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きりあ
そよ風が心のままに連れてくる野ばらの一節新しい春
14
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小夜子
わかったの サクラじゃなかっただけだって 私の花はこれから咲くの
15
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まるたまる
早咲きの白い桜はざわり揺れ雪降るようにあなたの肩に
7
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詠み人知らず
わけもなく泪溢るるを拭ふこと忘れて朝日に向かひてゐたり
8
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卯月
今日だけは雨にご遠慮願います紙婚式が濡れないように
8
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小夜子
私には春は訪れないのかな独りぽっちの三月の雪
9
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山桃
朝あけの扉のまえの庭潦夢にふる雨うつつの名残り
5
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詠み人知らず
白鷺の群れより遲れてただ一羽飛ばずに川面に長く動かず
9
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北の民
東北の桜の開花は四月です色の移ろい楽しみに待つ
7
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杏子
捨てられし キャラメルの空 覆いたる黄砂 吹き荒れ 沈黙の春
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やねうらねこ
ひんやりとひたひをなぞるきみの手に火照り吸はせて夢にまどろむ
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