灰色猫のお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
棘ある實手に乘せ見れば過ぎし日日鈴懸青葉皐月はじまる
12
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吉野 鮎
抗ひし吾子の姿に重なれる鈴懸の實の棘あるかたち
15
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吉野 鮎
すずかけの實の面白き路の端に三つ拾ひて榮螺殼に插す
10
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詠み人知らず
打ち寄せる波に漂う夜光虫青く光りて惑星となる
13
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詠み人知らず
狂うなら狂ってやろうホトドキスお前の肉も骨もしゃぶって
6
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芳立
風やいかにうすくれなゐの花筏ながれてのちの藤いろの滝
14
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木タロー
舌の根のかわかぬうちに嘘をつくかわいた頃にまた嘘ひとつ
9
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木タロー
星の蒼 月の緑に闇の藍皐月の夜の静寂にとけて
11
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木タロー
今昔に恋の名歌は数あれど伝え難きは昔も今も
10
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石川順一
富士山は幻となり口惜しき俳句で詠もう短歌で詠もう
10
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うさぎ
離れよう 決めた心に「待って」って言うかのような我へのLINE
9
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藍子
春うららいつの間にやら過ぎて行く気付けば初夏の爽やかな風
18
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千映
ぜんざいに「塩入ってる?」と母のいうまだ衰えぬ味覚があった
22
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己利善慮鬼
春風の運ぶ優しさふうわりと白のスカートふんわりとする
7
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コーヤ
笑む花や草木に触れて走る風野辺の春の香窓辺に届け
20
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コーヤ
吹く風に白き小手鞠コロコロと転がりそうに可愛く揺れて
26
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ながさき
人類の 歴史に残る 叙事詩あり 地涌の使命に 目覚めるならば
21
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詠み人知らず
初デート 近寄れる距離 気恥ずかし 繋ぐ彼の掌も 汗ばむるかな
15
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詠み人知らず
香ばしき珈琲味わい 糸ゆるめ 耳遊ばせて 忙中閑あり
20
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詠み人知らず
攻撃する人は 辛そう かわいそう 自分の内側 認められずに
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