詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
聴雨
掌に頬に涼おとづれて幼な子は朝な夕なに風とたはむる
10
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詠み人知らず
鬼ばかり心に巣食う情けなさ昔は不思議がよく見えたのに
11
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滝川昌之
子どもらの網をかわしてホバリングまだまだトンボは秋に停まらず
26
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聴雨
オペ室にゆつくり進む肩越しにピースサインを送る母君
14
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藤久崇
降ちゆく 蝉も仰ぐや 露霜の 秋を指し飛ぶ 蜻蛉のかげ
22
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煩悩
今までに酷使してきた奥の歯がアルミホイルの怒りにふれる
8
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恣翁
新盆に 蓮の散りて 水になほ 浮きつ漂ふ花弁一片
21
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KEN
益荒男がまなこ閉ぢ見たふるさとの社の木末今もそのまま
14
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月虹
人生はかくも切ない事ばかり夜は孤独の色をしている
72
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月虹
伝えねば届かぬ言葉切り出せず見上ぐ夜空に星が足りない
40
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藍子
線香の香り漂う家の中小さき背中見せる我が父
30
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藍子
語部の口からこぼれる言の葉を拾い集めた終戦記念日
18
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Chico
「 あら、あれも、重要文化財なのね? 」 かわいいお尻ちょいと振る 茄子
22
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ひよこ豆
賑やかなお盆休みの残像にぼんやりひとり雨音聞く
25
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幸子
リンリンと秋の虫の音転がりて我が身に流れ酔わせけるかな
19
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幸子
初物のサンマ出始め燦然と光り輝く手は出ないけど
19
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横井 信
柔らかな雨に打たれて露天風呂 流れる雲の行方は問わず
13
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滝川昌之
三昼夜 森で耐えてた幼子を救ってトトロは軽で去りゆく
27
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聴雨
良く晴れて入道雲の見ゆる窓生後二十日の天使と留守番
12
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藍子
終戦の混乱の中生き抜いた語部達も八十を過ぎ
21
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