由縁のお気に入りの歌一覧
詠伝
ざわざわと過敏な器官は永久に麻痺などあり得ず 死をかんがえる
9
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詠み人知らず
連弾の舞い踊る指交錯し春の祭典鳴り響きたり
9
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花靄
ポジティブと突き放すから また言えず 虚無と孤独が副作用だと
7
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詩衣
時が経ち妥協を覚え現実を知った子どもの鍵付きの夢
17
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詠み人知らず
先生の草笛悲し遠足の 終始悲しく 理由も知らずに
20
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みやこうまし
春立ちて幾日もあらぬ寒晴れの空を一気に烏が過ぎる
14
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inosann
同僚の売り上げと比べへこむ吾を「どうでもいいこと」と妻が励ます
16
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みなま
巣立ちゆく学びやに集うひとのため焼くドーナツの幾つもの丸
22
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たみお
母無言 父八当 姉絶叫 それでも家族を 愛してる。
10
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inosann
玄関に暖をとるごと寄り添いし話さずなりぬ長男の靴
20
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みなま
遺されて小さき舟に子を護る荷が増えるなら吾が下りたし
10
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みやこうまし
「我が歌」を詠みたく思うこの娑婆を愛して生きしその証とて
17
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片栗粉
振り切った呪縛はほんの少しだけ心に残るが許そう母を
2
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inosann
「送るとき悔いて苦しまなきように」と聞いて綻ぶ客の口元
9
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みなま
パチパチと夫思いつつ爪きれば深爪となるに鑢かけおり
11
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恣翁
癖らしく 指に巻きては髪弄る女を覗く窓に 蛾の骸在り
26
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ナイス害
名も知らぬ本を真芯で抱き締めて 見ろ三十四歳のカルテ
3
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へし切
ことならば言はずにほしきガン告知聞く我さへに静心なし
24
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もぢずり
理不尽に砕かれて往く日々なるとたれも嘆かず母を巣立てば
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詠み人知らず
あかつきのみぎはにひろふ桜貝 無防備であれわが魂よ
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