灰色猫のお気に入りの歌一覧
沙久
初夏の風吹き抜けたならペンをとりあなたに青い手紙を書こう
29
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コタロー
ひらひらと紋白蝶が飛んでゐるここの畑の作物食べたし
5
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コタロー
草拔きの頑固な草と格鬪す拔ゐて驚く牛蒡のよな根
5
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コタロー
その家の前を通ればピアノの音「子犬のワルツ」夢見て彈きぬ
6
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コタロー
登校の黄色い帽子賑やかに屋根の雀が眺めてゐるよ
6
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滝川昌之
肩すかし朝のポツリに背伸びして午後の陽射しにふてる紫陽花
24
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夢士
二日三日うたのわ留守に旅の空蕎麦食みをりて飛騨の高山
18
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西村 由佳里
早足で歩けすばやく決めてゆけあっという間に夜が来るから
5
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千映
空気澄みひんやり陽気この時期にホット甘酒庭の花と飲む
11
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あゆか
「詐欺です」と言わぬところがプロですなおれおれ君はどこでボロ出す
9
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天鳥
朝霧にぼんやり浮かぶ人の家海霧浮かぶ船のよう
5
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秋日好
後の世はまた酔いながら赤児から悔いの雫に付き纏われず
14
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inosann
「ラインってメールで書き込む伝言板」と未だガラケーの妻に説くなり
19
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千映
身内でも威圧感じる会話では言いたいことが言えぬことある
12
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千映
清々し朝の庭にいて「おはよう」と声掛ける花笑顔で返す
14
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みやこうまし
幸いは一人の我に握られる孤独は生の原点ならずや
15
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まあさ
梅雨入りを 前に購入 した二冊 雨が降る日に ゆっくり読もう
17
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野々花
喧嘩した夫の悪口言い付けに朝の空へとひばりが揚がる
22
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詠み人知らず
優しくも 掴みどころのないあなた 悔しいけれど惹かれているの
16
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詠み人知らず
同居人 寝起き悪しかり慌ただし 空けし壜を片付けもせず
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