詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
我々は何者なのかゴーギャンの問の答えを私は持たない
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灰色猫
葉を散らすそのたび樹々の体温は冬に備えて温かくなり
20
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灰色猫
枝の雪ほのか灯りで書に向うその真白さに墨は際立ち
18
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灰色猫
花束としてのワインを開けましょうあなたのいないこの記念日に
18
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へし切
口紅に潜めた恋の戦略に胸はドキドキでも知らぬふり
20
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へし切
黄落の街路のつつじかえり咲く小春のどかな冬のはじまり
22
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石川順一
千両の実は長いこと真みどりでようやく少し赤らみ始める
20
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滝川昌之
「まだだね!」と恋人たちには充分な電飾前のヒマラヤスギに
20
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日置鳩子
朝明けに三味線鳴りてむらさきの薔薇しのぶれど雫を落とす
10
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石川順一
存在と時間を思ふ稲荷寿司初冬の雨は少し冷たい
17
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月虹
儚くて良いと心は理解する時のうつろい映すもみじ葉
28
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只野ハル
断熱のプチプチ越しに見る景色ルノワールのように柔らかく
19
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へし切
穏やかに過ぐる秋日をみおくれば冬立つ風に明日を言問ふ
29
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滝川昌之
冠雪もなき稜線はぼんやりと穏やか過ぎる冬のはじまり
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吉野 鮎
くちびるをなぞる指先たどりゆくまろき乳房をつつみふふめり
14
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吉野 鮎
汝が包むまろき乳房にくちづけの枕燈りにゆれる影の繪
20
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吉野 鮎
讀み解けば打ち拉がれて萎ゆこころ晩秋の風に落葉頻り
20
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秋日好
鳴る南風の足に絡まる磯の夢見ては郷里 親 来し方思う
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秋日好
試算した耐用年数永らえて減価償却負い続けるから
18
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月虹
卵とじうどんで芯から温めてひき始めらしい風邪を追い出す
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