詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
inosann
秒針がチクタクの音に伝え来る人生の重さ 日曜の朝に
24
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inosann
「さくれるな」とおどけてみせる父を見てふざける吾と母が笑いき
18
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inosann
「過保護だね」という声かるく受け流し三十路息子の新居をさがす
22
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夢士
冬枯れの原一面の黄金草きらりきらりと朝の陽を浴び
19
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夢士
今冬の予報聞くたび寒くなるおでん燗酒言の葉ならべ
18
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へし切
さざんかの花は垣根を赤く染め曇るこころの 空 晴れやかに
26
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滝川昌之
友人の喪中はがきが届く夜はまずい酒だと寒空にらみ
24
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石川順一
瞬きが止まらぬ右目の眼球譚ハングル語では雪と同語で
13
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大野 冨士子
良き古き記憶は霞み遠くなり 死への恐怖に リプレイスされ
20
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夢士
さらし巻き背筋伸ばして懐手しかめ面して肋骨押さゑ
16
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灰色猫
指笛で語らう孤島のヤギ飼いは風に言葉の音色を乗せて
19
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灰色猫
木炭と光と影とパン消しとトルソーを追う白い指先
20
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日置鳩子
いかならむ三葉虫の血の色はクリムゾンといふ葡萄を含む
13
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横井 信
歩き出せ そびえる壁も 逆風も 白い世界の 彩りにして
17
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半格斎
晴れ渡る雪田に白鳥群れなして 声 せはしなく朝迎えおり
20
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ラベンダー
のど飴を 「これおいしい」と 喜んだ 祖父は程無く 意識不明に
19
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滝川昌之
赴任した新米教師の眼のように汚れ一つも映さない冬空
24
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へし切
消えそうな月も今宵に冴え返りふたりで見ている彼の世此の世で
24
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石川順一
花期長き菊は秋から冬にかけ花瓶や庭で存在感増す
18
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半格斎
恋い初むる人の面や見えかくれ 追えば逃げゆく朝方の夢
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