詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
公園に溢れる蝉の歌声は今日の暑さを告げるサイレン
12
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夕夏
やくそくもけいやくもしんらいさえもかんじないからいみもしらない
1
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灰色猫
盤上に命を託す刃のようなその指先が鳴らす歩兵よ
22
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可不可
その時は翳ってゐても公園のベンチにショーパンぢゃ熱かった
6
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詠み人知らず
日盛りの垣根を染し凌霄花風をさそふて蔓の遊べる
10
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滝川昌之
我先と蔓で抱き着く朝顔を受ける支柱の柱冥利よ
15
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蔓葵
花をのみながめくらさん窓よりや世をうつせみの声聞こゆなり
11
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KEN
ひぐらしの 聲かき消して 葉を叩き 梅雨終るぞ と 驟雨駈け行く
14
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へし切
夏空に無くてはならぬ太陽に笑顔を向けてひまわりの花
14
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横井 信
疲れてる暑い町へとつぎつぎとやさしく帰る夜の川風
11
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灰色猫
人という荷物を乗せた貿易船あなたがもしも奴隷だったら
17
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詠み人知らず
彼の辞書に貧という文字見あたらぬ富豪議員ら牛耳る永田町
14
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可不可
アスファルト濡れて乾いて暫くは 立ち止まって涼む生脚
10
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滝川昌之
容赦なく蜂のムサシを焼き尽くす梅雨明け十日のでかい太陽
17
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詠み人知らず
手のひらの空蝉軽し背を割りて虚しきたましい儚きものと
12
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恣翁
古ペルシアのチグリを 由来としたれども タイガー 箭まで疾走すまじ
13
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煩悩
かき氷を注文するとたこ焼きが出てくる国家転覆の罠だ
5
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吉野 鮎
一莖の蓮華つぼみを解く音搔き消すほどを降る蟬時雨
14
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つばす
子らいない砂場寂しき夏の午後 厳しき日射しミミズ干からぶ
6
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へし切
駒を指す負けず嫌いの血が滾る吾が心根の老い知らずかな
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