恣翁のお気に入りの歌一覧
白亜
描くほど足らずと知りて 真白なる紙は常に 混沌と化す
6
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半格斎
から傘をひろげて餘る蕗の葉に珠と流れしみどり雨かな
16
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緋色
頑なな拳を許す君の手を握って返すように開こう
1
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ちょうのすけ
何しても 黙って俺に ついてきた お前に捧ぐ 唯一の言葉
2
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芳立
雨あひに宿を出づれば葉ずれより語るものなきさつき闇かな
16
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みやこうまし
梅雨のまのじわじわと蒸す部屋のうち水槽の金魚冴えて光れリ
9
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余市
雨ふりて匂ひたちたる紫陽花にまどひ行きつく明月院かな
16
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ケンイチ
向き合えば背に負う空と重なりて瞳の青をひそかに盗む
17
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詠み人知らず
桃色のミニバラのさく今朝の庭苗をくれし友なくなりて一年
23
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笑能子
ただ座して糸だけ手繰り漁夫気取るその背にかつての輝きは無く
6
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水島寒月
したたかに飲めばしみじみ哀しけれ夜半に降り出す雨音きけば
8
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三沢左右
ばつばつとかたく羽虫がその顔を打ちつけている薄いガラス戸
16
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三沢左右
半分の背丈の君に見えている広い世界に夢を馳せよう
12
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こはぎ
ゆっくりと忘れてしまえ 触れられた身体 湯船に沈ませる夜
6
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百花(ももか)
荒れ庭の水の滴る紫陽花の蕾亡くした人を語りき
7
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逢
へこんでる壁 きっとここに悲しみを抱えるひとがいたんだろうね
24
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きりあ
歌集には花を挿んでおきました開けぬ頁に一輪だけ
20
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詠み人知らず
奥山のまだふみ初めぬわくらばに降る雪の音をいかできくべき
41
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falcon
とふひとの塩瀬の帯に百合かをり白き日傘は紬に揺るる
16
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falcon
銘仙にたすきかけたる母うたふ調べなつかし梅雨晴れの空
12
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