恣翁のお気に入りの歌一覧
百花(ももか)
澱みなき水底に落ち見あぐれば青、青、青に充ちたる世界
5
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三沢左右
箸先をくはふる丸き唇はふはりとかろき花の咲くごと
21
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ケンイチ
人はみな夏の木陰に集いては嗚呼美味そうに麦酒を飲みたる
6
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一
君がいて歯をみがけない幸せが洗面台の後方に立つ
6
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ほたる
雨後の葉を空に透かせば浮き上がる美しき血の流れる葉脈
19
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羽
パラソルの下に小さな影おとし友と歩けばはずむ木漏れ日
12
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羽
のびやかに人をやすませはつなつの芝生はあわくまどろんでいる
20
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庭鳥
羽根揃えクレマチス散るその赤を留めんとして聖書に挟む
7
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芳立
葉かげさす雨間の窓の横顔に珈琲館のみどり夏めく
10
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百花(ももか)
夏空の底に沈んだ悲しみを掬えば青く染まるてのひら
7
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まるえふ
絶望の涙の後のぬかるみを歩き始める赤い目のまま
4
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さる
香り立つ筍ご飯木の芽添へ鯛のあら煮と潮汁食む
5
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ふきのとう
新聞に短歌生募集の記事ありて基礎学びたく応募するかな
13
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ノブヤ
野の草の 花は枯れても 実は落ちて 泥土のむつきに 抱かれ芽吹く
9
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ねずみ
髪なでる初夏の風に恋薫る心ざわめく潮騒みたい
3
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薫智
あと二キロスパートかけるストレート乱れる吐息だけが聞こえる
7
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詩月恵
ひがしやま君と歩いた石畳瓦斯の灯りに染まる格子戸
10
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藍鼠
夜、人の気配もなくて雨音とよしなしごとを数えて眠る
3
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田中ましろ
たましいのしっぽ千切れるほど振って甘えたかった夕方に雨
10
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詠み人知らず
おかしいな すごくどきどきしてたのに 歌に込めたら他人事のよう
3
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