恣翁のお気に入りの歌一覧
只野ハル
世界から取り残されているようなガラスに映る夜の自画像
5
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ふきのとう
友の歌読める喜びしみじみと余韻残して電源落とす
26
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falcon
菩提樹に小鳥戲えてはらはらと琥珀散りくる夕かげの道
11
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詠み人知らず
絡めても隙間の埋まることのない想いを探る饒舌な指
6
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光源氏
誰がためこぼす涙のひとしずく今宵も濡るる薔薇の憂鬱
10
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環
鈍き音軋ませ緩く止まりたる老いし車輛は雪降る中に
5
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環
傘散らす雪の軽さに身をゆだね誰も通らぬ白き道ゆく
2
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環
雪ふらすぼんやり白き空ながめ自転車の鍵かちりと閉めつ
2
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さる
乳飲み子を抱く若き母にじむ汗拭くこともせず子を扇ぐなり
10
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詠み人知らず
鱧ちりと冷酒が呑みたい窓からは梅雨の合間の真っ白な雲
9
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詠み人知らず
漬け初めの梅の隙間をすり抜けて氷砂糖はあやしくおちる
7
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falcon
長唄の稽古帰りの京小紋すそにやさしきはつ夏の風
15
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きりあ
兄はいつも香草茶を飲んでいた恋わずらいに効く薬だと
5
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卯月
今はただおやすみなさい今日よりは明日が良い日でありますように
4
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ケンイチ
カタコトが集ひ俄かに華やげば終はりを知らぬほろ酔ひの夜
9
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たつかわ梨凰
天上の海にはいかなる魚の棲む鱗の如き窓の雨粒
32
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たつかわ梨凰
少年の孤獨寄せ合ふため息に夜空で月の淡く溶けだす
4
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聴雨
和紙の隅とけ残りたる樟脳は昇華しきらぬわが思ひかな
9
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加祢
如何にしてまもりゆかむやつらきにもたへて残せしご先祖の地
19
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螢子
野の草が銀の尾揺らし6月の風は運ぶや雨の記憶を
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