恣翁のお気に入りの歌一覧
只野ハル
首傾げ壁にもたれる自転車は走り続ける夢をみている
6
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光源氏
暮れてなほ畦で遊びし子を見つめ御飯たべなと母の聲響く
8
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狭霧
石走り飛沫に跳ねる銀の魚を翡翠の鳥の疾く捕らえたり
11
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光源氏
空ならで水面にゆらく写し身に心つやめく夜半の月かな
14
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高島津 諦
小指だけ繋いでたから小指だけもがれる程度でさよならできた
8
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埋もれ木
おぼろ月水面にうかべ眺めては触れることなくため息ばかり
3
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緋色
飲み慣れたラムネの中のビー玉が涙色とは気付かなかった
31
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芳立
乙女らのさかり近しや梅雨晴れの光あつむる白きブラウス
13
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佐々一竹
夕映えて帰りじたくの子のそばに気づかれぬよう咲く時計草
6
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詠み人知らず
ちょうちんにあかりが灯る嗚呼此処がが帰ってもいい場所だって知る
5
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佐々一竹
火の消えし窯の煙突見上げたり或る若者の死を悼むため
43
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佐々一竹
短夜に蝋燭ひとつ点しおり独りつぶやく声が消えゆく
2
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詠み人知らず
手折られるほど弱くない芍薬が愛の重みを受け止めて散る
18
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高島津 諦
特別な何かを探しに旅に出て借り物みたいな感想ばかり
13
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詠み人知らず
やっかみは負けの証拠と気付かない器量の足りぬ愚かな局
7
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沙枝
プール後に濡れた巻き毛を見つめてた初夏の教室きみの後ろで
4
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ふきのとう
益田川清き流れに旅人は湯煙のなか疲れ癒せり
8
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詠み人知らず
空きビンの蝉の抜け殻割れ目から夏は片足を出したところだ
2
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詠み人知らず
お薬を服むお水にこっそりと我の想いを一滴落とし
10
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ふきのとう
朝ぼらけ電車の音の聞こえくる旅情あふるる山あいの宿
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