恣翁のお気に入りの歌一覧
栞(しおり)
痩せているようで意外にぽっこりと膨らむお腹に頬乗せ「おやすみ」
3
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透子
こんな日は風切羽も慾しからうあなたのもとへ舞ひ降りんため
3
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葵の助
海パンやゴム入りタオルに子の名前歪みつつ書く 水放ち、夏
4
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半格斎
まなうらに殘るおもひやたらちねの心わたさむ子にも孫にも
13
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葵の助
パパもっとかっこいいだろそんなことないよそっくりだよと父の日
2
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葵の助
母の日に描かれる顔になる我と子を包み込む風みどり色
4
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葵の助
いつの間に乳の匂いも消えた子は裸足で風をつかまえていた
3
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逢
捨てられたかなしみをすべて受けとめているから海は冷たいのだろう
31
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透子
窓枠と硝子で切り取る静寂に独り歌いて待ちいる夜明け
5
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透子
この肌に触れたことさえないくせに心に触れた指の温みよ
25
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falcon
窓辺とふ夏虫ほのか尾をひきて飛びゆく方にあはき月かげ
14
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聴雨
実をなさぬ花は一つもなしと説く土にまみれた父の横顔
17
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ふきのとう
梅雨空は泣き出しそうな雲広げ気だるさのなかなつ風そよぐ
8
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柊子
テスト前 机の前に 座るだけ夜食を作る 母よごめんね
2
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在原紀之
梅雨晴れの空の青へと滲みゆく木々の緑に夏の足音
11
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田中ましろ
行間に詰め込んだのは幸せな想いだけではないと気付いて
7
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葉月きらら☆
好きだから些細な言葉拾っては傷ついていた好きだったのに
12
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杏理
やわかなる膚の窪みに指すさび 潜む胎児の脈探らむと
8
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杏理
落椿 色褪せぬれど 屹立と 萌ゆる花芯の いと濃き匂い
6
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墓場
扉から壊れて落ちた蝶番独り見つめるその片割れを
3
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