日向猫のお気に入りの歌一覧
みやこうまし
坐りつつ居眠ることが板につく老いの特技と数えられるや
17
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みなま
介護施設勧める吾が己にはグリーフケアを躊躇う矛盾
13
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ふきのとう
両親の遺影に向かい「おやすみ」と言ひて眠れば娘にかえる
42
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みなま
失った跡にあるのは暗黒の穴ではなくて 透明なみず
35
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みなま
点々と露草の青ちりばめて河原撫子群れて花咲く
20
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紫草
哀感を抱きしめ夜を乗り越えていまいましきはこの青い空
24
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みなま
思い切り短く切ってと請う吾にパーマにします!と美容師は答ふ
12
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春咲
湧き起こる 白雲ふくらむ 夏空に 麦わらの子の 声がはじける
15
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詠み人知らず
わが猫の名前手帳に書き込んで 愛人のいる振りをしてます
17
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紫草
湿りたるわれのすべてを陽にあてて干してみたしと双手ひろげて
20
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詠み人知らず
赴任地の2DKのベランダは 蛍の遊ぶ小川を臨む
24
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みなま
そういえば夫と出会ったあの日から二十五回が過ぎたパリ祭
22
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恵
ぼんやりと浮かぶ今宵の赤い月 我の悪事を見抜ぬいておりぬ
16
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どるちぇ
求めずに何故いられない 桜花 卯月曇天夕空に舞い
6
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どるちぇ
どこまでがわたしのためでどこからがあなたのためかわからない嘘
28
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どるちぇ
水無月の恋色淡しくちびるに紅さし指が置くもの想い
27
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桜園
寺庭に皆で心経唱えれば供養蝋燭あかあか燃ゆる
18
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みやこうまし
深き夜に妻の下着を手洗いて干せば三日月あごをさしだす
28
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詠み人知らず
壁灼くる空の狭さに籠る毒 高層都市が熱病になる
16
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文麿
朝まだき霜立つ路の静けさにすべて尽きたる心見送る
9
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