恣翁のお気に入りの歌一覧
ケンイチ
長き夜に朧となりし月見れば枯れ初む草の歌はかなしき
23
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聴雨
久方の月かたぶきぬ山ぎはにしづむは深きわが思ひかな
18
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元円
赤トンボ見つけてはしゃぐ子どもらの声に季節のうつろいを知る
5
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元円
鏡川水面に揺れる街の灯をただ見つめてたそれぞれの秋
6
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光源氏
我が宿に及びもあらじ女郎花咲きて散りなむ常の冬まで
7
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詠み人知らず
告げられし 激しき想いに 惑ひ倦み 坩堝の中に 溶けた憧憬
11
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ねずみ
桑の葉を はむ音まるで 長雨の蠶の詩は 何を紡ぐか
4
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千巻
垣根越え実る無花果よき香せり取らで見守る人ぞ温かき
5
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白亜
はつなつの檸檬の香りをやわらげて 上向くきみに秋風は吹く
20
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葵の助
通り雨いつまで続くのこのままじゃ本屋と恋をしてしまいそう
15
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七色コイン
キラキラと輝いた歌あるからね。探してごらん。過去歌の中。
14
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みやこうまし
颱風の雨に烟れる御所の庭八手の騷ぎ拍手重ねいぬ
8
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こぐまじゅんこ
突然の雨に足止めされたからひとりつい飲む缶コーヒーを
2
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たんぽぽすずめ。
ポケットのちり紙を忘れ洗濯に出す年寄りになりたくないな
8
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詠み人知らず
暴風雨まけじと朝顔がんばりて台風一過に咲かせし群青
17
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高島津 諦
弱い子は弱さを恥じろ強い子は強さを恥じて一人で眠れ
10
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陽だまり
ただいまの声に飛び出す笑み三つ両手で抱える我の活力
4
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詠み人知らず
まだ夜の海岸寒くシャツ借りる君の香りが染み付いたシャツ
9
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詠み人知らず
夜景には魔物が棲むのだと思う護衛艦の灯火が揺れてる
2
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トノゴジラ
獲れるかな川瀬の鷺に目が留まる吾は露天の湯船に浮きつ
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