恣翁のお気に入りの歌一覧
葵の助
梨ひとつむいてお皿へふたつめはむきつつ口へまな板と笑う
5
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けにちん
鷹は見る地上を渡る終の無い手紙がいつか届く行く末
2
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笑能子
朝夕の気温段差に慣れつつも箪笥の中はまだ平行線
7
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くりくりまろん
吾が先の平穏願う言の根か波濤荒ぶる君の来し方
2
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くりくりまろん
愛し頬に付きたる君のお弁当取りて舐れば悦び満つる
1
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ぎんこ
幼生と 似ても似つかぬ姿して草かげろうは朝に旅立つ
6
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山桃
橋上にことばあふれておもはざる人にゆきあふ秋のやまざと
7
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高島津 諦
三十と一で一体どれだけのことがあなたに伝わるだろう
2
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由良
星粒を投げてそれなら届くかな 遠い地で今笑っている君
6
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只野ハル
入院はあとどれくらい翌日に問われ少しと応えて祈る
5
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元円
秋の宵都会の空に浮き上がるオフィスの灯車窓に数ふ
3
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元円
涼風に背中を押され自転車のペダルも軽い秋の夕暮れ
9
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詠み人知らず
淋しさは捨てられぬこと撫子の花びらをそつと床に並べる
3
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詠み人知らず
手のひらに秋がはらりと落ちてくる心をどこかに落としたやうだ
16
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けにちん
万歩計一度も万歩を示さずに静かに腰からゴミ箱へ逝く
3
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こなまいき
取り寄せた大きめワンピの子供服胸に押し当て夢ふくらます
10
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紫乃
秋服を早く着たくて 木枯らしを口笛吹いて呼んだ夕暮れ
7
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こなまいき
戦争へ向かう夫に敬礼し背中見送る妻さめざめと
3
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笑能子
疎らなる袖の長さに惑いつつ暦の上は通常運行
1
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悠々
ぬくめ酒湯呑まはして肩寄せる假設住宅に冬の足音
16
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