恣翁のお気に入りの歌一覧
山桃
風よんでながるる蜘蛛の糸すじのうねりの見えて朝うたにあふ
10
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ケンイチ
おそらくは夏の盛りも過ぎしいま生きづく人の空は拓けて
14
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ケンイチ
奢る日のあはれをうらみ吾の運ぶ憂れひに町は雨に濡れたり
8
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一
死んでくれみたいな眼して ぼんやりと彼女は何を見ていただろう
4
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くりくりまろん
徹夜にて火照った頭鎮めんと日頃縁なき煙草を手にす
3
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晴流奏
月明かり睫毛の影は物憂げに君を縁取り疼く唇
3
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晴流奏
踏み込みがいつでも甘く遠慮してアクセルを踏むそんな人生
5
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晴流奏
最初からあった亀裂が見えただけ結局誤魔化せなかった気持ち
7
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晴流奏
分け合えば甘く感じたまだ若い二つに割ったキウイフルーツ
3
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元円
名も知らぬ崩れた城の石垣に血潮のような曼珠沙華咲く
11
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元円
電波よりカント程度のおおらかさ兼ね備えてる時計を持ちたい
2
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せいか
「また会える」寒さと痛みも薄れ行く 冷たき路上で終にみた夢
4
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たんぽぽすずめ。
熟れ柿の薫る酒精に頬染める童へ笑まむ秋を見つけた
15
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芳立
来週は運動会かへたくそなドラムマーチが聞こえくる午後
9
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たんぽぽすずめ。
寒いねとつぶやくメールする君と風が届けた紅葉色の頬
7
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さる
手のシミが増へゆくさまにため息をつく数まして老いふかまりぬ
6
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篠原七
こんなにもやさしい雨が温いのはやさしい嘘が溶けているから
10
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そらの珊瑚
木枯らしに耐えてこそ咲く美しき花を想いて球根を置く
9
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紫草
長睫毛主人に似たる長男の 伏し目横顔憎らし愛し
7
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せいか
待ち疲れ幽かな遠雷午前五時洗い残しのグラスがひとつ
1
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