日向猫のお気に入りの歌一覧
小鳥遊
猛暑日で 腐蝕してゆく あの夜を 二十センチの 髮で斷ち切る
9
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みやこうまし
夏長けて蝉の鳴く音の激しきに命を保つ命をみたり
9
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紫草
ただひとり愛しさつのる夕まぐれ胡瓜かじりて体温さげる
17
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おおしまゆきこ
見上げればもうすぐ姿が消える月ニヤリと笑う午前四時過ぎ
8
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詠み人知らず
全宇宙ざっと見渡し目立つのは 君とあなたと貴女の香り
9
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文麿
何時のかは記憶を手繰り子供部屋辨當見つけをののく吾は
5
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詠み人知らず
古里の七つの川を見下ろして 鉄道高架が走る直線
14
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みやこうまし
社会人一年生の孫に言う本音、建前立て分け生きよと
9
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恣翁
移ろへる哀しみ湛へ 彼の女は 真白き裸身横たふるかな
20
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恣翁
横座り 吾の耳元に唇を寄せ 君 「うれしい」とそっと囁く
21
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田中悟
ゆるやかな坂道走る自転車の君に気付いて振り返る夏
5
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田中悟
それとなく君の世界のはしっこに僕はこっそり位置しているし
5
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inosann
童顔の青年が肩に掛けし銃玩具にあらず仁川空港
13
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文麿
友からの便りうれしき生き生きと巡り始めし精氣ゆたかに
11
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詠み人知らず
特急に少し遅れて飛ぶ鳥の 一途な羽根をじっと見ている
22
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紫草
絹糸を指で弾いて伸ばすよな覚悟を決めて話し始める
10
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みなま
かなたより届くあなたのその声に肩の荷軽く心しずまる
11
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みなま
空蝉のとまれる枝はそれぞれにことわりありて選ばれしもの
7
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紫草
嘘混じる話を質すときは来ず花を咲かせる紅百日紅
14
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村上 喬
この街の一つの時代に生きていた行くべき場所も定まらぬまま
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