小林道憲のお気に入りの歌一覧
亜希子
菖蒲園 蝶の飛び交う 彼岸より 何を手がかりに 君に帰ろう
5
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詠み人知らず
このところ君の住む町通過する十九時の空 パステルカラー
3
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詠み人知らず
物語性を付与して別れたり 初夏のページに栞をはさむ
3
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たんぽぽすずめ。
たっぷりのバジルを使うパスタには君も微笑む魔法の如く
7
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聴雨
小夜ふけて闇の底なる時つ鳥忍び音ひとつふたつ零るる
9
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氷羅塔
それじゃないそっちじゃなくてこれだってだから違うよそれじゃないって
4
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民谷柚子
蛍光灯のまばゆい白で殺されたうさぎ シチューをおあがりなさい
5
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五穀米
職場より赤ボールペン持ち帰り差し詰めひとの物とも思わず
5
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たんぽぽすずめ。
三日月の如きあなたの紅茶には洋酒一粒落とす真昼間
21
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亜希子
モノクロの 冬のジャングル その中を 極楽鳥花が まかり行くなり
5
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ビビ
自らの珈琲カップに注ぎ込む 苦い言葉を全て飮み干す
12
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inosann
死ぬ前の夫のやさしさ語る目に一粒ひかる馴染みの客の
17
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恣翁
輪郭の滲める月に 漆黒の禽飛び立ちて 「唖々」と一声
26
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ふきのとう
風に乗り麦穂の香りただよいて黄金の穂波きらめき見せる
20
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あまおう
おかえりと十年ぶりに母と寝る四角い箱は窮屈でしょう
47
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詠み人知らず
睦言を季節はずれの潮騒にあずけていつか貝殻の中
25
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詠み人知らず
臍という不思議な穴の暗きより湧き出るほどの魂をあらしめ
1
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千草
此の胸に誰も入れぬ部屋ありて見えざるものを我は眺めん
18
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詠み人知らず
この部屋は止水の心くれたはず 過去形になる静かな時間
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河のほとり
五月雨の空むなしくて時鳥よすがもなしと音をや鳴くらむ
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