恣翁のお気に入りの歌一覧
ふきのとう
そらまめは真綿の部屋にさみどりの実を育てればおじぎの深く
12
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みやこうまし
雨止みて樹下を通れば土匂い濡れし落ち葉を鳩がほじくる
9
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浅草大将
北の国てしほにかけて植ゑ渡す稲田の夢の果てなくもがな
20
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もなca
垂れこめた闇を揺るがし響きをる蛙の声に胸さわぐ夜
13
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櫻
子供らのイビキや貴方の歯ぎしりが私にとっては心地いい音
3
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芳立
スエットを勝手にはいて殿中でござるになつた姫の乱心
9
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更紗
紫陽花は雨に打たれて美しく色を変えつつしたたかに咲く
7
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しづく
アイロンをかけながらふと思い出すあなたのシャツは大きかったと
6
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詠み人知らず
幼き日稲穂ざわめくその中で祖父のちいさな背な追いし夕
3
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詠み人知らず
年輪を重ねたような喫茶店漏斗に苦き想いが滲む
7
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詠み人知らず
兩膝を孫に捕られて痛みさへ忘れ優しく時は流れる
7
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凍
遠吠えも聞こえる夕げ主のない湯のみ茶碗にお茶をつぎたす
9
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あまおう
束ねてた髪をおろしたその指で可憐に招く二つ年上
6
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あき
パンだとかビールだとかになるのかな。風に波立つ金の海原
18
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紫草
さよならに戸惑ふ君を乘せたままテールランプは瞬ゐて消ゆ
17
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田中ましろ
雨音をたまにあなたと間違える家族を辞めて五年経つのに
30
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みやこうまし
驟雨きてきらり雷光闇を射す休憩所目指し樹下を走れり
7
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たんぽぽすずめ。
兄からの返事が無くて紫陽花の露の蒼さが増す今朝の空
23
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住川幸
鈍色の粒が夜明けの眼に沁みる明るむ窓に夢を透かせば
8
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しづく
背を向けて出ていく母の幻影をやけにおさない高さからみる
7
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