恣翁のお気に入りの歌一覧
聴雨
心もなくゆふべ切なき諍ひに卯の花くたす雨はにほへる
11
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詠み人知らず
せしうむは心の底に澱みをり二〇一二年梅雨のはじまり
8
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しづく
「さよなら」が胸にしみてくささがねの雲がちぎれて遠くなるころ
5
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藍鼠
咲きそめて色まだ淡き紫陽花は空に染むべく雨をまつらん
8
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みやこうまし
紫陽花の池を囲みて花盛り色に染まりて池面が揺れぬ
10
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桜胡蝶
風鈴の 奏でる音に耳を寄せ雨滴る今日に梅雨と呟く
8
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ユーカリ
シャボン玉どこまでも飛べ 七色の輝き乗せて風吹くままに
8
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やんや
歳時記を片手に師らと連句巻く余韻がそこらを漂っている
2
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ゆうくん
青すすき 道に重なる 穂の波の 音色は淡き 潮騒の雨
4
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詠み人知らず
明け方に布団探して引っ張れば 寝ぼけ眼の子が引き戻す
11
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東娘
理不尽に屈しはしない炎昼の灼けたフェンスを這う蔦になる
34
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きたの小町
あきらめぬ 胸に小さき 旗かかげ ひと粒の種 ていねいに蒔く
7
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横雲
テーブルに置かれ残れる夏帽子過ぎゆく時の形見となれり
6
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もなca
恋をして詠むのは寂しいうたばかり 淡い想いはただ風の中
15
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詠み人知らず
遅咲きの人生ですといいながら 咲かぬままでも美しいもの
15
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しづく
今日もまたカーテンあけるときがきてうつむいた頬てらす太陽
2
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しづく
とりあえずストッキングを脱ぎ捨ててはだしのかかと揺らす六月
13
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しづく
ぐったりとソファーにカラダ横たえて理不尽が通り過ぎるのを待つ
7
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もなca
その名ゆえ疎まれし花は真白なる十字架持ちて日の陰に咲く
15
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沙枝
ぽつねんと休み時間を過ごす子よクラスは狭い世間は広い
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