藍子のお気に入りの歌一覧
灰色猫
遠浅の私の海へゆっくりと入水してゆくあなたの素肌
21
もっと見る
灰色猫
ばったりと闇で出会った分身の私が私に手錠をかける
21
もっと見る
灰色猫
限りなし星の宿りはまほろばの国敗れどもやすらけきかな
20
もっと見る
滝川昌之
痩せ細る蔓に小さき名残り花 支柱に別れを告げる朝顔
22
もっと見る
滝川昌之
泥棒はカリオストロの塔に咲く若い野薔薇を手折らずにゆく
23
もっと見る
滝川昌之
一仕事終えたみたいに背を伸ばし刈田を望む畔の蟷螂
21
もっと見る
滝川昌之
ギャンブルの嫌いな妻が予報士に一か八かで挑む外干し
28
もっと見る
滝川昌之
倒れたくなければ漕ぐしかないペダル日々の暮らしは車輪に同じ
31
もっと見る
千映
折角のコーヒーカップもボラサロン紙コップで済ます味気なきもの
6
もっと見る
千映
尼寺の紅葉ライトアップされ若き尼僧の説明華やぐ
14
もっと見る
千映
入学と合わせて植えた杉の木の大木となり倒す淋しさ
10
もっと見る
千映
「けろけろ」と工事現場の男衆の東北訛の可愛い会話
15
もっと見る
幸子
神、自然 体で感じ取りたいと人の本能が暴走をする
17
もっと見る
幸子
「やめとけよ」自分の中の悪魔さえ止めているのにおかわりをする
17
もっと見る
幸子
新聞と画集を行きつ戻りつし世界をこの手に握る土曜日
20
もっと見る
幸子
折々の選択の悔い それすらもどこか心に馴染む夕暮れ
24
もっと見る
幸子
雲照らしまばゆい透かし絵なす月に日より劣ると誰が言うだろう
14
もっと見る
コタロー
早朝の通勤通學靜かなる人は無口にスマホをいぢる
7
もっと見る
コタロー
日が昇り大地の果ての隅々に烏の聲が響ゐて止まづ
7
もっと見る
コタロー
古びたる町の小さな野佛に野菊活けられ老婆が祈る
9
もっと見る
[1]
<<
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
>>
[220]