関山里桜のお気に入りの歌一覧
灼熱
秋物を引っぱり出せばポケットに今では行かぬ街のレシート
25
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秋ひもの
ヤリマンのカナが畑の真ん中で婆ちゃんの手を引いていた夏
19
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灰色猫
桃缶をひとつ携え旅に出る新たな恋の予感覚えつ
18
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恣翁
小刻みに こっち、こっちと 振れる尾の 誘ひに任せ 鶺鴒を追ふ
33
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野々花
嘘つきな君の唇から零れたる夏の落ち葉が心に積もる
22
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灰色猫
手を繋ぐ分かちあってる恋してる満たされている歩いてゆける
20
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沙久
いつだって恋は苦しく痛いこと「わかっているよ!」と線路に叫ぶ
16
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リクシアナ
朝刊は雨の手触り日曜日ケトルの笛を茶葉選りて待つ
32
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灰色猫
鬼百合と黒揚羽とが出会うとき燃ゆる逢瀬の地獄はひらく
19
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紫草
しあわせはこんな日常ゆるやかに時はながれて「あらっもうお昼」
16
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灰色猫
見て虹と君が指さし微笑んだ雨の匂いは今も変わらず
31
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月虹
風も無く微かな水球の重さだけ桜を愛でるように春雨
97
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月虹
一杯のカフェオレに今日を救われて弱い自分を責めあぐねてる
81
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月虹
もう少し夢を見ていて良いですか夜明けの空は淡くにじんで
283
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月虹
言い訳をひとつ残して夏はゆく海鳥たちを遠く見つめて
282
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へし切
初恋の想ひは春の風にゆれ白き林檎の花咲かすかな
30
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へし切
君が逝きむなしく過ぎる侘びし身の言の葉なくて梔子の花
35
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リクシアナ
咲き渡る白き野菊よ幾夏を超えて更なる無垢をとどめむ
27
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灰色猫
春風を 小瓶に詰めて 贈ります 涙の夜に 開けてください
67
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リクシアナ
石積みの白きアイリス咲き揃い君来ぬ夏を行く通り雨
32
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