千映のお気に入りの歌一覧
茂作
縛られてただ立ち盡くす白菜の 二つ殘れる霜枯れの畑
16
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ななかまど
大寒といえど思わぬこの温さ一枚脱ぎて恋うは春の陽
13
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へし切
大寒の夜は枕も寒しきに君が夢見にこころ温らめ
13
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うすべに
ささやかな願いきよめる護摩の火に 聞き届けたとゆらめく熾火
13
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茂作
薄ごほり蹈むをためらひ跨ぎ越す いづれも晝の命なりせば
12
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うすべに
風止んで立ち待ちの月 横雲に梅のつぼみの影絵うかべる
10
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へし切
冬に咲く生き方もある と 花が言ふ 幾年を耐へし命の証し
17
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ななかまど
嫌なこと忘れてしまえと夕餉には餃子の羽をぱりぱりと焼く
16
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茂作
戲れにをさなが描く繪の中に 我もまじりて遊びの仲間
16
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秋日好
満月の瀬戸の景色に母のない事実飲み込む術見当たらず
14
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秋日好
早々と空港に来て雑踏に埋もれて紛らす空虚の在り処
13
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灰色猫
渡されたバトンが肌に心地よく一輪挿してしまうのでした
9
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ななかまど
沈むような眠りきたらずこれの世の冬のざわめき雪に吸われる
13
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灰色猫
言の葉を教えてくれたあなたとの言葉を紡ぐ春の食卓
9
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ななかまど
色のなき林たどれば春の目は膨らみはじむ蕾に止まる
13
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灰色猫
恋しさを上手に歌にできなくてわたしはわたしに幻滅するの
16
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滝川昌之
畑起こす土の匂いの中にいて春の瀬音を探すあぜ道
19
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横井 信
雨に濡れ枯野に芽吹く若草へ遊ぶひかりにおもたいまぶた
12
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灰色猫
果樹園で恋をしている花々に恋をしているみつばちに春
20
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灰色猫
数多なる命を奪いあの波は何を突きつけ去ったのだろう
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