秋日好のお気に入りの歌一覧
横井 信
降り出した雨に打たれてヒメジョオンちょっとうつむき花が揺れてる
13
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敦希
浅緑小さな手ひらくいちょうの葉 陽を掴もうと競い繁れる
13
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美生子
お酒には酔えずに呷るコカ・コーラ貧しき頃の恋の味して
14
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美生子
飴色に使い込まれたつげ櫛に祖母の匂いは微かに残る
17
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美生子
「あの花がほしい」と母を困らせた川の中州に咲ける水仙
21
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恣翁
香に覚る 暗き庭なるゆすら梅 目をし凝らせば ぼんやりと浮く
13
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恣翁
中天に昇りぬる陽は 芽吹きたる落葉松の枝に 燦々と降る
9
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杜鵑草
市にても一人なる身は我のみや否や心よ人な妬みそ
15
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恣翁
蹲踞の水は しづけく春湛へ 山桜の影 漬したるかも
12
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西手心黒
風つよく花見あぐねて葉桜も舞う花びらに通勤なごむ
5
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西手心黒
伝わらぬを歩み寄れと言うはやすし彼を知りたしと思うも遠し
3
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恣翁
柔らかく芽吹ける桑の 青み差す樹皮に 霧こそ珠を結べれ
17
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恣翁
掛け流しの湯の立ち籠むる石床を 踏む足濡れて温かき朝
15
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ななかまど
老木の桜もどっこい生きている負けてたまるか胴咲き桜
15
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横井 信
道端のシロツメクサの一群を踏み締めながら春風を待つ
14
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千映2
二人して漕ぐ花筏悲しけれいくら漕いでも届かぬ河岸に
5
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西手心黒
「愛ゆえに」口に繰りたる束縛も言えぬとなれども塩詰め縫いたし
3
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西手心黒
「背で語る」丸めたままの手酌酒昔に酔った反面教師の
7
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へし切
春色の風に誘われ微睡めばやさしい君に逢えるだろうか
16
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恣翁
花散るを 憂しとのみやは思ふべき 散れこそ咲かめ 季の来ぬれば
14
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