菜種梅雨のお気に入りの歌一覧
あき
あちこちで背負った黒いどろどろが湯煎のチョコにまざってるかも
20
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村上 喬
木枯らしに向かいて自転車をこぐ人の小さい声のカントリーロード
41
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詠み人知らず
二十七センチの距離で二十七センチの雪を共有してる
4
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みなま
母ひとり娘ひとりの雪の夜 ふあんふあんを笑いとばして
22
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からしニコフ
検査着を纏った木偶がごろごろと転がされおる空腹のまま
4
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詠み人知らず
降る雪を「お塩みたい」と言ひし子も今や寡黙な青年となる
16
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詠み人知らず
網棚に置き忘れたい口惜しさが 溜め息になる帰路の地下鉄
23
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へし切
失ふてしみじみ思ふ悲しみの海より深く耐えがたきこと
29
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葉月きらら☆
瓶詰の底に溜まったジャムのよう甘く届かぬ恋をしている
31
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みなま
水面の30センチ上空に飛行機雲を曳くや翡翠
14
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詠み人知らず
重なった山々と宙の隙間から 射す陽光を拒む者なし
16
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inosann
目覚めればすぐの不安が安心へすりかわって行く妻の寝息に
18
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京都市民
幸せ?と問いたる君の悲しさよ頷き罪の深さをぞ知る
4
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如月 氷花
さみしさが ならんだ夜の自販機で 百二十円のぬくもりを買う
35
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詠み人知らず
真夜中のにんにく効かせた味噌ラーメン 恋の歌人が聞いて呆れる
5
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へし切
流れゆく時のまにまに漂へば思い出ぽろぽろ涙がぽろり
15
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詠み人知らず
遠くから見つめ続けていることに気づかぬままの青きシリウス
21
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恣翁
愛しさに 君漏らしける溜息や 夜の底から聞こえ来るらむ
26
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あき
その指にからめとられる黒髪のブローの手間を知っていますか?
12
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へし切
明けぬ夜も止まぬ雨とてなき憂き世何故に侘びしや何故に哀しや
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