白亜のお気に入りの歌一覧
村上 喬
それぞれに故郷の風を詰め込んで色とりどりのトランクが群れる
38
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ケンイチ
黙々と引き摺る影のうへをゆく夏の終はりの月おぼろ哉
4
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ケンイチ
こもごもを追はずに走る快速の窓に眩しき東京の月
5
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聴雨
もの憂げな窓に置きたる朝の日に靜かな秋の訪れをきく
15
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聴雨
しらとりの羽桃いろに染まる頃まぼろしとなる遠き約束
3
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浅草大将
のぼりつつ仰げばとほくなが崎の坂の果てなる空の青さよ
15
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みやこうまし
林間に古本市が開かれて蝉が奏でる光陰の詩
22
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聴雨
あかねさす紫の蕊残りたる臥した窓よりみゆるアベリア
6
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聴雨
つゆ草のあをひと色にほの白くけさ結びたる涙ひとつぶ
12
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falcon
あやまちを繰りかへすかに思ふとき手向ける花の白さに堪へず
16
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村上 喬
祈るごと合わせた両手は悴んで濡れた歩道に虹は浮かびぬ
17
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村上 喬
やわらかく降り出した雨、白い手が差し出す傘は青く透いている
10
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falcon
夕立に水は濁るも澤瀉の胸に沁みゐる花の白さよ
7
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聴雨
夕立は折り重なりしかなしみの鈍いろめいた心より落つ
6
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村上 喬
逢いたさに熟れた苺を頬ばれば仄かに君が匂う街角
21
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falcon
黒南風になびく夏くさ侏儒笑ひ濁るながれに葦は抗ふ
6
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河のほとり
わたの原波のまにまに行く舟のゆたにたゆたにものをこそ思へ
8
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粕春大君
大和窓 月の桂に吹く風も光に具して入りぬべらなり
16
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村上 喬
思い出をかき集めてはなつかしく君の短歌を花束にする
14
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芳立
ことばにはせで詠ふなり補聴器をつけたる稚児が夏空をみる
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