恣翁のお気に入りの歌一覧
きびなご
日曜日 家中の埃 ぬぐい去り 寛ぐ横を 孫が散らかす
5
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詠み人知らず
澤山の命をゐただく私逹その命以上燃えて生きよう
10
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りも
織り姫と彦星だけの出会いの場邪魔させぬため雨雲を張る
4
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みやこうまし
年旧て山行きし日の遠ざかり思い出に耽けピッケル撫でぬ
10
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あき
織姫がお空の上で笑うころ重たい雲の下でわたしは
7
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光源氏
天離る鄙の長道に行き暮れて時として吹く風にまかする
8
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桜園
宵闇に溶け込むように咲いている蛍ぶくろの花の藍色
11
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紫草
戸棚には亡き姑使いし湯呑あり今日丹念に茶渋をおとす
6
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透子
気づいたら母の付けてた香水と同じ小瓶が並ぶ鏡台
11
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あかつき
短冊に願いを込めし子らの目といつかの自分重ねて居りぬ
7
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紫草
垂れ下がる空に圧されてしとどなる雲はわが背をなぞりてゆきぬ
11
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つやはき
橋渡す鵲もなく月もなく独語繰りつつ家政などする今日
5
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黒きノラ
「人生の楽しみは恋だけじゃない」と言えば君も笑うでしょうか
4
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詠み人知らず
雷鳴に慄く空は天の川今宵たなばた逢瀬はいかに
5
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俊昭
詞もて謂へぬ情けよ草笛を吹き唇の唯震へつつ
8
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徳毛圭太
君の顔が見えないくらい近づいて今その向こうの虹を見ている
2
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いちにのパッパ
シンデレラの義姉たちのごと意地悪の目につくわが子五歳のかなしみ
4
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光源氏
波立てば袖うちぬらす舟人の間無き思ひそ人づてに知る
5
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みやこうまし
雨音に混じりてバイクの音がせり残業終えし隣家の婿や
6
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風蘭
のみこんで吐き出しきれぬ塊を母に怒鳴った声に目覚める
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