恣翁のお気に入りの歌一覧
冴ゆ
自動ドア薄荷の香りが忍びこむ雨がくる気がして急ぎ足
5
もっと見る
冴ゆ
夏の空つきぬけていく清々し色はあなたの笑い声のよう
2
もっと見る
更紗
たんぽぽの綿毛のように飛べたならあなたの庭に落ちて咲くのに
12
もっと見る
風蘭
赤茄子の冷製パスタかぶっかけか暑くて麺類しか食せない
10
もっと見る
ふきのとう
ようやくに言葉あふるる幼子とおもしろおかし会話楽しむ
16
もっと見る
浅草大将
咲きそめにはやも秋こそやどるらめひかり涼しき朝顔の露
19
もっと見る
詠み人知らず
午後二時のぐにゃりと踏んだアスファルト 冷たいお茶を買って帰ろう
13
もっと見る
桜園
隣家のくしゃみの声も聞こえくる網戸の夏は声を潜めて
15
もっと見る
桜園
蜘蛛の巣を払えば樫の枝間より蝉声たてて飛んでいくなり
16
もっと見る
きびなご
湯上がりの 浴衣のおびに 手を添えて 振り向く君は 妖艶の精
5
もっと見る
きびなご
夏空に どっしり座る 入道は無限に広い 天空の主
9
もっと見る
風蘭
蓮華咲く池のベンチでくるぶしの赤い痒みにくちづけの夜
18
もっと見る
透子
この足を引きずってきた道程に人間性が点々と落つ
5
もっと見る
猿ノ丞狂介
勧められ含めば苦し栄光の味はひを知る午後の曳航
6
もっと見る
猿ノ丞狂介
思ひいづるときは御前の澪標身を捨ててこそ子らを助くか
6
もっと見る
リンダ
薄雲にのぞく夕焼け一瞬でさえぎり走るのぞみ七百系
8
もっと見る
リンダ
すうすうと違和感のこす器官もち受け入れる性の哀れを嗤う
8
もっと見る
リンダ
社長とは弱音を吐けぬ職ならん眉の動きで機嫌をはかる
5
もっと見る
リンダ
日に焼けた二の腕さらし南国の空気ただよう社長の帰還
5
もっと見る
只野ハル
山里に蜩の鳴く涼しさは山里故か蜩故か
2
もっと見る
[1]
<<
1970
|
1971
|
1972
|
1973
|
1974
|
1975
|
1976
|
1977
|
1978
|
1979
|
1980
>>
[2559]