恣翁のお気に入りの歌一覧
ふきのとう
ゆく夏につくつくぼうし鳴きおりて秋の気配にそよぐ涼風
14
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聖
ひまわりと 並んで背くらべ する君の無邪気な笑顔 真夏の少女
3
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桜園
蝉時雨お経すみわたる菩提寺に亡父の法要無事に終えたり
13
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詠み人知らず
数々の選手の快挙に力湧き 傷つく日本に旭が昇る
6
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たんぽぽすずめ。
大都会映しているが誰一人居ない写真に魂を見る
16
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詠み人知らず
八月の空に谺す「わっしょい」は神輿を担ぐ子どもらの声
3
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更紗
夏の夜に儚く開く月下美人 一夜限りのいのち燃やして
3
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詠み人知らず
すすり泣くあたしの声は打ち上がる夜空の花にのまれて消えた
6
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詩月恵
微睡みの午後にこぼれる涙つぶ水面に浮かぶきみは睡蓮
5
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ぷー
自転車に「これも青春」言い聞かせ色無い校舎へ今日もまた行く
3
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ぷー
目が合った見てるのばれた恥ずかしいだけどほんとはちょっと嬉しい
2
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芳立
酔ひきれぬ酒場帰りを虹いろの暈のかかつた月が見おろす
9
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笑能子
算盤の響きを民の声として狭き我見を拡げもせずに
2
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桜園
オリンピックの女子卓球みて血のさわぎスマッシュうちたし我のラケットで
9
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笑能子
盂蘭盆会ただ淡々と待つばかり盆の供物もじわじわと増え
3
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只野ハル
書き留める間もなく失せる歌ひとつ思い残らぬほどの歌なら
7
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只野ハル
真夏日の昼のシャワーで思い出す小学校のは冷たかった
3
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麻倉ゆえ
花が咲く夜空を見ずに地を這って生きる人々野草のごとし
4
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河のほとり
涼風の吹きくる方を眺むれば杜の木の間に月ぞほのめく
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詠み人知らず
沈む陽を追ふて登りぬ待宵の月はほんのり黄の色染めて
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