潮月繁樹のお気に入りの歌一覧
おおしまゆきこ
二日目のおでん玉子を箸で割り 過ぎゆく冬を惜しむ夕暮れ
17
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紫草
暖かき空気満ちたる春の夜の雨の匂いをわが羽織りたり
23
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紫草
咲き残る真綿色した山茶花の揺れて知らする朝の風色
25
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日向猫
噛み過ぎて短き爪の次男坊 もっと自分を許して良いよ
30
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みやこうまし
ひと荒れて和めば時雨おとなしく春を身ごもり春雨となる
17
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紫草
如月の夜に指さき冷えたままそっと入りゆくきみの懐
22
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詠み人知らず
北西の風に向かって食い縛る 歯の隙間から沁み込む弱気
18
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もなca
赤い実をふたつ残して収穫を終えた柿の木青空に映ゆ
20
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芳立
わが恋はけやきもみぢの染めかねて散りおくれたる青葉なるかな
12
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紫草
冷えの来ぬ秋の長きに疲れしか濃緑の葉は破れてうつろ
16
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みやこうまし
生きる意味追及するが人生と 太宰を捨てし我が青春譜
16
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詠み人知らず
家蜘蛛がぴょこんと歩く窓の外 ちいさな森が呼吸していた
18
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ひの
ストッキングを半分履きかけそのままにぼうと見つめる太もものにく
2
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ひの
最小の単位で夏がここにある歯をプチトマトに立てる瞬間
54
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鵺吉
人はみな大蛇の如く動きけり 止まることすら許さぬ新宿
10
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みなみぐち
悪いけどまだ死ねないよ あなたより大事なものがあってごめんね
8
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みなみぐち
好きだって誰かに言いたくなったからあなたを好きになったのだろう
5
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小林道憲
瀬戸内の赤き入日に消ゆるごと いか釣る舟のちさき影みゆ
17
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紫草
鹿児島へ母と娘のふたり旅 黒豚・砂風呂・打ち明け話
20
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恣翁
峰々は残照浴びて その起伏 幽かに明く車窓に流る
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