恣翁のお気に入りの歌一覧
遠井 海
生ゴミを収集所まで運び出し朝のひんやり深く吸い込む
8
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葛紗
ポケットにリップケースを忍ばせるあの青空は痛くて遠い
5
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リンダ
抱き枕よりもあなたは正確にわれの形になりて寄り添う
10
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リンダ
丁寧に折られた手紙の草々に照れた横顔うかびいでたり
6
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あまおう
栗色の甘く小柄なモンブランきみのバストに見えて買えない
15
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もぢずり
苦しめて寝ねがてぬまま朝を得るうらら弥生のヒアシンス匂え
1
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あまおう
妖しげに益々黄色く染まる髪そのうちクビになるぞ事務員
20
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みやこうまし
木犀の花かんざしの風に揺れきらきら散れば金箔の渦
19
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月夜かぐや
特別な 日でも何でも ないけれど 買って帰ろう 苺ショートを
4
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桜園
しっかりと枝につきたるこならの実音たて落ちて枯れ葉に埋もれぬ
12
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桜園
ただひとり栗拾いたる秋の森子ら来てともに拾うは楽し
18
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もなca
朝方の床へと下ろす足先にまず伝い来る秋の深まり
14
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赤石仙人
亡き母が生涯詠みし歌ならん還暦にして始めむと思ふ
12
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詠み人知らず
眠れない深夜の散歩に明かりだけ灯すコンビニみたいだ君は
6
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千蜜
百日紅夕立去りて薄日射すくれない燃ゆる名残の夏に
7
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赤石仙人
白き花群れ咲くといふ石舞臺數輪のみの秋はさみしき
1
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ふきのとう
片言におばぁちゃんと甘えきて背にまわる子のぬくもりうれし
19
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環
淡海のとうめいなみづ冷たくて終らない夏の終りを思ふ
7
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たそがれ
愛おしく 触れた指から知ってゆく 君の気持ちがここに無いこと
18
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環
海のやうな湖がある場所にきて釣竿なげる父子をみてゐる
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