詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
小雪降り車の上だけ積もりたり土には積もらず道には積もらず
15
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夢士
七草の粥食む朝や鳥の声子ら去り庭の赤き実つつく
22
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夢士
休み明け着膨れの朝待つ電車定刻遅れ乗らず次待つ
15
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灰色猫
光さえなければ強く焼きついた忘れられない影もなかった
23
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へし切
人の世の常なりと言へ無情なり消えてはかなき泡沫の恋
21
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へし切
冬薔薇 かたくなまでに赤々と こころ燃やして いのち燃やして
23
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灰色猫
をさまらぬ君への想い胸に秘め硝子細工の翼をたたむ
22
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横井 信
白煙は 風の形を 青空に 描いて昇る 気持ちをのせて
11
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横井 信
意気込みは 蒸気のように 朝日浴び まっすぐに昇り 空へととける
12
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へし切
冬ざれの野辺に水仙咲き匂ふこほる青葉に命をもらい
20
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へし切
君が逝きともに暮らした年月を越えて吾のみ老いゆくばかり
22
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石川順一
クレマチス奥が深いと思ひけりきれいな花を咲かせてやりたい
12
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石川順一
縄跳びの二重飛びかなブランコの二人が去りても飛び続けたり
12
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滝川昌之
「ガンバレ!」と言う度きしむ親心 黙して寄り添うことができずに
24
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滝川昌之
筆塚に歌を願えば陽のあたる梅の小枝に春が膨らむ
21
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滝川昌之
色褪せた母のノートの七草の挿絵が疲れた胃腸を叱る
22
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滝川昌之
寒緩み靄立つ朝の囀りは休める木々を覚まして渡る
23
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秋日好
うまい具合怒られるだけのいたずらを養母に仕掛けて愛を探した
20
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林林
祝箸 袋とお箸を別々に集めて下がる伯母美しき
21
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林林
オリオンが東の空にまたたいて水仙の香を呼び起こす夜
22
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