西村 由佳里のお気に入りの歌一覧
美津村
階段を二段飛ばしに駆け上がる早く告げたしこのよろこびを
18
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詠み人知らず
凜々と都会のすみに咲く百合のしずいを揺らす風もなきまま
13
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恣翁
眼の前を 白き日傘の回るがに 紋白蝶の楚々と飛ぶかな
57
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あかる
日めくりの小さき文字に誘われて 字引きをひらく八十八夜
9
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詠み人知らず
店先に日がな座った老人の 分厚い指がアートを産んだ
18
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浅草大将
一つまたひとつとかざすともしびのあかし人こそ船を導け
9
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詠み人知らず
いつもより眩しい君の衣替え 春・夏・秋と美しくなれ
19
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詠み人知らず
まだ寒い高架の西の影にある バイク哀しく壁にもたれり
23
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桜町
夢うつついにしへ今のはかなさにならはでけふも物を思ふよ
2
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ウル
あの廊下どこまで来たか届いたか夕陽にのびた影を追いては
3
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へし切
君のその後ろ姿が好きだからだまって見つめてそれが幸せ
32
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詠み人知らず
たけのこの初物とどきゆるゆると時かけて煮る春惜しみつつ
6
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詠み人知らず
「今までもいろんな事があったわ」と明るく言いし花摘む友は
16
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ハル
そのままが好きと言われるそのままを見せたことなどないはずなのに
12
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ほの香
文豪の恋文おもはす巻き手紙ほどゐて滲む墨のおぼろ夜
22
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光源氏
くれなゐのうつし心に涙して今日か明日かと君を待ちなむ
18
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遊糸
運勢は生まれた星のめぐりより私が選ぶスカートの丈
8
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ふきのとう
椅子に立ち歌をきかせる幼らに拍手をおくる時間を愛しむ
11
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環
木々の葉の影こまやかに映し込み疎水に春の声が聞こえる
9
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詠み人知らず
吹く風に君のゆくえを訊ねても知らぬものかと頬をなぜゆく
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