ひののお気に入りの歌一覧
卯月
夜の底泣けば沈んでしまうでしょう わたしの浮力は小さいのです
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向日葵
心には 消せない君が息づいて差し伸べる手も 掴めないまま
1
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詠み人知らず
「愛してないくせに!」と君を罵れば「愛してるって言ってもいいのか?」
2
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向日葵
探しても 簡単に見つけられぬよう 想い出は君が隠して下さい
3
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向日葵
戻れずに 進めずに また立ち止まる青信号を 見送るように
2
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向日葵
下がり気味の眉毛も 薄い口唇も私にとっては 黄金比です
2
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篠原
屋上の フェンスを軽く 飛び越えて空に叫んだ 「誰か止めてよ!」
4
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瀬波麻人
これ以上きみを失わないように三月をただ握りしめてる
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鷹雪
えらそうに縄張り誇示するその線は 弱さにおびえて張る予防線
9
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凍
後悔がじゃがいもみたいだったなら 洗って剥いて鍋で煮てやる
7
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武谷有人
天国のドアを叩くと「入ってます」 なすすべもなく家路につく春
6
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公子
大切な友時として沈黙に耐えてくれない玉に瑕ある
5
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おだ
やがて吐く焼きおにぎりをひしひしと食むつみぶかさ生きながらにして
5
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向日葵
もう二度と 逢うこともないあなたへの 詠読むことで 生きている今
3
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詠み人知らず
つらい恋をあなたもするか正しさを梅の香りに踏みまどう春
6
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はづき生
足音は散り散りになり消えてゆく地面に熱さだけを残して
2
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詠み人知らず
窓辺から小鳥が怒鳴る「シャンとせぇ!」天国から来た おじいちゃんやね?
3
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詠み人知らず
ほのぼのや おだやかだとかは持ってない! そういうことは君にまかせた!
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詠み人知らず
じぃちゃんの 形見のミルがうなってる「朝寝坊すな!ちゃんとメシ喰え!」
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栞
何ひとつ昨日と変わらぬ絶望に身をなじませる朝が始まる
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