半格斎のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
知らぬ間に嫌いになった東京も夕暮れ時の秋は愛しい
28
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大野 冨士子
背中にも嗅覚のある時間帯 髪を乾かす その香のありて
35
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詠み人知らず
口づけし君が余韻に惚けては ひねもす浮遊せしまま過ぎにき
16
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詠み人知らず
憂き雨に信号待ちて俯けば濡るる路面にネオンの煌めき
21
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藍子
秋の夜のその長きこともてあまし尾崎豊の歌声を聴く
17
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滝川昌之
転居先告げぬ隣家の荒れ庭のナナカマドにも秋は色づき
31
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inosann
花を買い後日に鉢と土を買う理解し難い妻の日常
25
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山崎ふゆ彦
冬鳥が鋭く声を鳴き交わし入り江の町に秋が深まる
14
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祈り花
夕暮れの茜に染まる西の空明日への祈り知らず知らずに
13
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石川順一
柚子実る緑が勝る現状にかすかに黄色に色付き始める
15
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千映
登れても下りに自信の無き脚に山寺の猫に嘲笑されるね
15
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詠み人知らず
人心は 善と悪とが入り交じり 悪が中にも菩薩の棲めり
13
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灰色猫
美しい四季に心委ねれば誠の歌を詠めるでしょうか
22
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び わ
おとなりで家内がなにか苦言いう補聴器はずし知らぬふりして
7
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へし切
余りある声なき宿の寂しさに重なる不調に つい 弱音吐く
18
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関山里桜
桜紅葉いとど匂へる霧雨に石畳をゆく郵便バイク
16
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ななかまど
木守りを誰にせんかと枝の柿俺が決めるとカケスの一羽
10
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千映
生受けたからには全うしなければ動けるうちはと落ち葉掃きする
19
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恣翁
湿りたる落ち葉の醸す 白樺の林の匂ひに しみじみ浸りぬ
22
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詠み人知らず
ふけにけり 乾ける風に月さえて はづれの寺の鐘響みけり
16
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