詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
万陽
ベランダで 弥生の風に たなびいて軽やかに舞う 洗濯物なり
16
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コーヤ
黄金で春を装う山茱萸の夢ごこちなる花の広がり
22
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美津村
遮断されトラック停めゐる踏切に黄砂に暈もつ月浮かびをり
11
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夕星(ゆうずつ)
個性的!違ひを見せろ!と煽られて 個性を出せば出る杭打たれる
11
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恣翁
堅き土 割りて出でたる蕗の薹 コロポックルは 未だ醒めねども
23
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詠み人知らず
誰も知られず 苦しかりけり 比ぶれば 些事に映れど 辛きはつらし
15
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絮谷新
拍子木の渡す音ふいに止む宵に水面に搖るる月影あやし
19
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夢士
冬越して咲き出づ菜花摘み採りて夕餉の膳に彩り添えむ
26
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灰色猫
気を抜けば落下するごと懸命におのれを天へはこぶペガサス
20
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へし切
老いぬれば一日のながく一年のみじかく覚ゆ為すこともなく
29
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千映
モノトーン気温が一度上げるたび街色少し春めいてくる
16
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美津村
汚れし足をバケツに浸して洗ひつつ明日の早出を頼まれてをり
11
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まあさ
桃の花 厨の窓より 眺めつつ 白酒ちびちび 三月三日
21
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九條千鶴
母の背に負ぶわれ聞きし遠雷を今は一人で聞くがかなしさ
9
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石川順一
二時に巻く柱時計の黒さかな百の資格も叶わずと思(も)ふ
11
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詠み人知らず
底見えぬ 記憶の海に沈ませばや 流しし涙 嗄れせし声も
14
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夢士
雛の宵北風吹きて冴返る雛なき部屋の窓の三日月
22
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へし切
みよしのの吉野の山のさくら花はなやぐ春をふふみて待てり
27
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新座の迷い人
久々に 妻と歩いた 散歩道 尋ね様かと 思い立つかな
13
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滝川昌之
歩道わき主を捜す片方の手袋ゆれて季節は進む
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