愚と楽のお気に入りの歌一覧
石川順一
透明な小鉢がソフトクリームを入れる役目に徹する自然
17
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石川順一
唇の先端部分が荒れて居る一つのパンを占むる報いか
21
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石川順一
嘘あれば笑いが起こる藤の木の下で私は返り咲くのか
11
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石川順一
不意に吹く風が葉裏を露わにし全ての濃さを薄くして行く
80
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灰色猫
濡れ落ち葉湿った匂いを胸にため一段一段参堂歩む
25
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桐生賄
長男を 部屋に送りし その帰り 一人の車内 やけに寂しく
24
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沙久
「生きていて良かった」という瞬間はひとりじゃ生み出せないクリスタル
27
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沙久
エコーには気持ちまで見透かされそうだ 暗闇でやけに冷たいローション
26
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夢士
子嵐の去りて静けさ爺と婆寂しさあるもほつと一息
26
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ながさき
三日月と 宵の明星 寄り添って 仲良きことは 美しきかな
28
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まあさ
この家でこの顔ぶれで初春の宴和やか 梅ほころびる
27
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リクシアナ
有線の冬は変わらず半世紀シャッター街のトロイカを聞く
27
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ながさき
今日もまた 南の空に 三日月が 銀の光を そそぐ 黄昏
32
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へし切
大晦日 紅白一緒に見ようよと 誘う息子の気遣いうれし
33
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リクシアナ
馬車馬は初荷の橇を解かれて雪の厩舎で泥のように眠る
28
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リクシアナ
年の瀬の流れに放す紙の舟波の狭間を何処へ急ぐ
27
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まあさ
元日のずしりと重い朝刊のいつもと違うインクの匂い
20
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まあさ
返り咲きできますように 大切な一歩を踏み出す夫の右足
26
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沙久
「君のことあきらめる」という選択肢 沸点手前で足踏みしている
25
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沙久
泣かないで私の中にいる「わたし」恋のアンテナ「ひとつ」じゃないから
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