聴雨のお気に入りの歌一覧
横井 信
優しさに 心のトゲが 溶けてゆく 部屋に溢れる ココアの匂い
6
もっと見る
秋日好
霙受け哀しく折れた水仙は厨の窓辺でひとつほころぶ
25
もっと見る
秋日好
君ひとり養うだけの甲斐性があればと願う シャツの焼け焦げ
27
もっと見る
秋日好
風花が頬に留まる束の間の冷たさ感じる如月の夕
32
もっと見る
秋日好
忘れ貝片身を波に奪はれて忘るものかは いやましに戀ふ
32
もっと見る
浅草大将
夢の間にむかしの春をしのばずや花の上野のそらに鳴る鐘
8
もっと見る
芳立
ふゆごもり春に別れしひとの頬の涙ほどにぞ雨のぬくもる
4
もっと見る
へし切
春分けて日ごと日中の日はのびて ふと気がつけば微睡みの中
18
もっと見る
詠み人知らず
庭先に水仙ひとつ そよ揺るる あの日の きみの笑顔にも似て
23
もっと見る
詠み人知らず
忘れんとなだめし心さざめきぬ灰に赤らむ埋み火のごと
24
もっと見る
詠み人知らず
ただ好きと 言われただけで夢心地 それが恋でも 恋じゃなくても
27
もっと見る
詠み人知らず
確とある左官屋の腕 均一にセメント塗るも 猫のあしあと
16
もっと見る
灰色猫
まだ夏の匂いをはらむ秋風が 選んだページに栞をはさむ
35
もっと見る
灰色猫
あの人を 怖がらせぬよう 優しげに わたしは上手く 笑えるだろうか
40
もっと見る
灰色猫
ぷちぷちと 数の子を噛む 海原を 泳げなかった 命の味わい
39
もっと見る
灰色猫
笹舟に指輪を乗せて送り出す 破れた恋を弔うように
53
もっと見る
横井 信
出かけよう 見つけた言葉 書くための 新たな手帳 鞄に入れて
17
もっと見る
横井 信
噛みしめる 問われることの 嬉しさを 杖突き帰る 夕暮れの町
16
もっと見る
横井 信
寝室の 窓から見えた 青い空 いらだち耐えて 寝転んだ時
16
もっと見る
横井 信
歩き出せ そびえる壁も 逆風も 白い世界の 彩りにして
17
もっと見る
[1]
<<
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
>>
[232]