詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
可不可
紙の頁めくる音が生き残る水槽みたいな図書館の午後
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うすべに
ほたる火の淡い追憶うすれゆく やさしい声の祖父のおもかげ
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詠み人知らず
百歳の未来図なんぞ無理の無理その日その日の無事が大切
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滝川昌之
重たげな一輪挿しが気の毒とちょっとブルーに傾ぐ紫陽花
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横井 信
若苗に涼しい風も水無月のひかりを浴びて波うつみどり
14
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KEN
喉を燒く 酒を舐めつつ つくよみの 呟きをきく 梅雨晴れの夜
10
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へし切
足る 足りぬ 民は知らぬと思うてか 年金不足 老後の不安
14
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もみじ☆彡
よもすがら 燈りをともし 裏窓に 訪ひを待つ 白き家守の
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滝川昌之
除湿器に溜まった水が六月の部屋干したちを抜け殻にする
17
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横井 信
妖しげに梅雨の晴れ間に虹のたつ夕焼け雲に遠い稲妻
10
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へし切
12日 語呂を合わせて「豆腐の日」 商魂 逞し ひとの営み
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煩悩
朝食に花狩をせんと青海苔をあぶいてひとり磯に降り立つ
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KEN
繭籠る 人の心を 解くやうに 月にたなびく 梅雨の雲かな
10
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滝川昌之
雨に伏す双葉を過ぎたヒマワリへさあ起き上がれと雲間の日差し
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可不可
乗り過ごすよ 突ついて見たら一年生 ニコニコしてると遅刻するぞ
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へし切
たんぽぽも綿毛になれば 花を終ふ そろそろ思ふ 免許返上
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横井 信
水無月の空に浮かんだ月に暈 駅に消えゆく曲がった背中
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夕夏
はなみつをもしもほたるがすうならばほたるぶくろにいれてよみちを
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KEN
花とても 思ひはあわや ちさの花 さみだれに濡れ 肩にいくひら
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へし切
老いゆけば露の命の愛しかり時雨にぬるる庭のあぢさゐ
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