とはとのお気に入りの歌一覧
へし切
この冬のはや咲き初めし蝋梅は色のとぼしき庭を綾どる
31
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灰色猫
蜘蛛の巣に捕らわれたまま滅びゆく言葉に翅を持たせたばかりに
28
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石川順一
黄水仙花瓶に入れば玄関が映えて来る夜なまめかしくも
16
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ふじこ
雪積もり星渡る夜は藍をとき津軽の里は青に染まるる
15
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吉野 鮎
山肌を雪積むさまに咲き盛る白梅の郷きみが産土
28
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吉野 鮎
桔梗咲く邊りに微か音のありや青紫の蕾ほどけぱ
21
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灰色猫
画用紙に 描いた卵が つつがなく ひよこになるまで 陽だまりへ置く
34
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へし切
年を経て水茎の跡懐かしき妹が名残りの麗しき文字
42
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滝川昌之
肩すかし朝のポツリに背伸びして午後の陽射しにふてる紫陽花
24
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ラベンダー
マフラーを 巻き訪れる 梅林に 香り立つ花 綻びる春
22
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ラベンダー
侘しさに 寒さを纏う 冬草を 傍の赤き実 暖と慰め
22
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ラベンダー
秋の旬 思い返して 懐かしき 祖父剥く梨の 瑞々しさよ
31
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石川順一
冬の川鳥が居ないと安心し川の流れに心預ける
16
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藍鼠
ひび割れた点字ブロックのその先にオズの国などありはしないと
7
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へし切
秋の日はつるべ落としに暮れかかり虚ろな日々の欠伸を笑ふ
31
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滝川昌之
大人しく頭撫でられ目を細め悦に入るのか木々たちに慈雨
25
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灰色猫
雄大なクジラとなって泳ぐ夢 繋ぐ手すらも求めぬ彼ら
37
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石川順一
夏の雨ぱらつきながら葉を濡らす蛹は未だに孵らぬままに
17
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吉野 鮎
どつぷりと浸かつた十代太宰治の女人不信と流麗と媚藥
17
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日置鳩子
肌には雨樋ありてさみだれのるると光を帯びて零るる
10
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