猿ノ丞狂介のお気に入りの歌一覧
狭霧
陽炎の春告げ鳥は幾声も鳴きしをされど雪降りやまず
3
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狭霧
咲かぬ間に命断たれし桜枝の怨みはいずれ花と散るべし
5
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さる
千三つと言はれしわれのまごころは君が好きだとささやく声は
3
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山桃
われらまた世にさきがけるさくらばなほころびさける修羅のやまなみ
12
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狭霧
かきくらし今は闇夜を嘆くともいつかまみえん初月の空
18
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さる
道端の名も知らぬ花日当たりに寒さ耐へつつけんめいに咲く
5
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狭霧
汝や知る糟尾のつむり振り立てて口説きたる身の相応しからぬを
5
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狭霧
いやおいし深山に咲けるまんさくの花も隠すか如月の雪
8
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狭霧
我が庭にきのう咲きにし白梅を吹きな散らしそ徒な強東風
7
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狭霧
この美し秋津島をこそ千尋なる大綿津見神よ護らしめたまえ
10
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狭霧
春の日は薄花色に明け初めて去にける人の影もやさしき
11
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狭霧
花影に薄くも曇る水鏡映さんとてや春の憂いを
15
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狭霧
あら、たまの年にたたずば我が身こそ立つは董のみふりまさりつつ
4
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狭霧
東雲に降り出してよりまる一日しのつく雨に春の静寂
8
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狭霧
青柳のいと細やかな月もなき峠の空に蟲だしの雷
7
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さる
真っ黒なごつごつとした櫻木に霊気宿るとひとは言ふなり
10
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狭霧
忘れじな野は吹雪くとも雪割りの花の咲くべき春は来るらん
15
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狭霧
我が待たぬ年のきぬれば下草の枯れぬるが如色も抜けゆく
6
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狭霧
掛け渡す衣桁の衣に伽羅の香と涙とどめて一年を経る
10
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狭霧
手向けたる香華の渦に累代の墓石は黒く静まりて在り
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