詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
赤茶けた煉瓦作りのボローニャの斜塔をひとり黙々登る
20
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灰色猫
上梓せし処女歌集を抱いたまま巨大なエイに呑み込まれよう
17
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灰色猫
気を抜けば落下するごと懸命におのれを天へはこぶペガサス
20
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灰色猫
如何にして鞘から抜かず生きれるかその為に日々一刀を振る
20
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灰色猫
月光を掬いとる手がぼくに言う(あなたはとても脆いうつわね)
22
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絮谷新
拍子木の渡す音ふいに止む宵に水面に搖るる月影あやし
19
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夢士
冬越して咲き出づ菜花摘み採りて夕餉の膳に彩り添えむ
26
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恣翁
堅き土 割りて出でたる蕗の薹 コロポックルは 未だ醒めねども
23
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詠み人知らず
友授づく 桃の實ひとつ子猿へと 甘き香に浮く 瞼裏の母
13
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詠み人知らず
誰も知られず 苦しかりけり 比ぶれば 些事に映れど 辛きはつらし
15
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詠み人知らず
まだ足りぬ 激しく愛せよ この身ごと 赤赤と焼く焔のごとく
18
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石川順一
心理学異化の苦しみ蟹を食べ海沿いの道を車が走る
15
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石川順一
ぶなしめじ静岡県産小松菜は豊橋産の食事の記憶
10
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美津村
遮断されトラック停めゐる踏切に黄砂に暈もつ月浮かびをり
11
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美津村
トタン屋根を落葉吹かるる音の下居残りて煉瓦に縄をかけゐる
12
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藍子
双極性障害と言う病気です一生付き合う覚悟でいます
16
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藍子
陽にあたり小さく咲いた春がある紫色のヒアシンスの花
10
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コーヤ
黄金で春を装う山茱萸の夢ごこちなる花の広がり
22
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コーヤ
野に出でて身をも心も弾みつく春が装う香や輝きで
18
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千映
新玉新キャベッ新ワカメ今夜の夕餉新夫ほしいね
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